UA値・C値という数値は、カタログ上は冷たく見えますが、実際の暮らしに置き換えると「冬の朝の体感」「電気代の請求」「睡眠の質」「ヒートショックのリスク」と、極めて生活実感に直結します。中川工務店が「全棟気密測定」と「数値で性能を担保する」ことにこだわってきたのは、ここを軽視した家は、10年後・20年後の暮らしの質に大きく差が出るからです。
UA値・C値とは何か(30秒で理解)
UA値 = 断熱性能
壁・天井・床・窓から、どれくらい熱が逃げにくいかを示す数値。小さいほど断熱性能が高い。設計段階で計算で出します。
C値 = 気密性能(隙間の少なさ)
家全体にどれくらい隙間があるかを示す数値(cm²/m²)。小さいほど隙間が少なく気密性能が高い。実測でしか分かりません。気密測定機を使って計測します。
「断熱性能(UA値)はカタログ上の計算」、「気密性能(C値)は実測でないと分からない」というのが本質的な違いです。UA値だけが書かれていてC値が分からない住宅は、気密がどこまで取れているか「実は誰も知らない」ことになります。中川工務店が全棟気密測定を行うのは、これを避けるためです。
「高気密・高断熱」の標準はどこか
指標が乱立していてわかりにくいので、住宅の性能基準を一枚にまとめます。
| 基準 | UA値(神奈川県・地域区分6) | 位置づけ |
|---|---|---|
| 省エネ基準(断熱等級4) | 0.87以下 | 2025年の最低基準 |
| ZEH基準(断熱等級5) | 0.6以下 | ZEH補助金の前提 |
| HEAT20 G1 | 0.56以下 | 「快適性の入口」 |
| HEAT20 G2 | 0.46以下 | 「ここから体感が大きく変わる」 |
| HEAT20 G3 | 0.26以下 | 北欧並みの超高断熱 |
中川工務店のVOICE実例は、UA値0.39〜0.48でほぼG2グレード以上、6軒中3軒がG2を切る性能。C値も0.1〜0.4と、気密の業界基準(C値1.0以下が高気密の目安)を大きく上回っています。「数値で性能を担保する」という姿勢が、ここに表れています。
体感差① 冬の朝、布団から出られる
高気密・高断熱の家の最大の体感差は、冬の朝の室温です。一般的な住宅では、夜間に暖房を切ると朝の室温は外気温+3〜5℃まで下がります。神奈川県西湘エリアで朝の外気が3℃なら、室温が6〜8℃。布団から出ること自体が「決心」になります。
これがG2グレードの家になると、夜間に暖房を切っても朝の室温は14〜16℃前後を維持します。布団から出るのが苦にならないどころか、家のどこにいても温度差が少ないため、「廊下が寒い」「トイレが冷える」がなくなります。
体感差② エアコン1〜2台で家全体が均一
従来の家では、リビングのエアコンを強くしてもキッチンや玄関ホールは寒い、というのが当たり前でした。高気密・高断熱の家では、「家全体が一つの保温ボックス」のような状態になるため、リビングのエアコン1台で家全体の温度が均一に近づきます。
VOICE実例では、「日中はエアコンがすぐに自動停止する」「2階リビングのエアコン1台で1階寝室まで温度が安定している」というお声を、複数いただいています。
体感差③ 光熱費が目に見えて下がる
省エネ基準クリアの家と、HEAT20 G2グレードの家の光熱費比較は、研究機関のデータで概ね「暖冷房費が年間で4〜6万円下がる」とされています。地域・家族構成・生活パターンによって幅がありますが、20年・30年単位で見ると差は大きく、性能投資は「光熱費の前払い」として元が取れる構造です。
とくに昨今の電気代上昇局面では、性能が高い家ほど「電気代の値上げに鈍感でいられる」ことが大きなメリットになります。
体感差④ 結露・カビが減る
結露は、室温と窓・壁の表面温度の差で発生します。断熱性能が低い家では窓ガラス・サッシ・壁の内側で表面温度が下がりやすく、結露が起こりやすい。結露が続けば、サッシまわりのカビ・壁内の腐朽・木部の劣化につながります。
高断熱の家では、窓・壁の表面温度が室温に近く保たれるため、結露そのものが起きにくくなります。「冬の朝、窓を拭くのが家事の習慣だったが、新居では拭く必要がなくなった」というのは、よく聞く声です。
体感差⑤ ヒートショックの危険が小さくなる
ヒートショックは、暖かい部屋から寒い廊下・脱衣所・浴室に移動した際の急激な温度差で血圧が大きく変動し、心筋梗塞・脳卒中を引き起こす現象です。日本では年間で交通事故よりはるかに多い数の方が亡くなっています。
高気密・高断熱の家では家中の温度差が小さくなるため、ヒートショックのリスクが大きく下がります。これからの数十年を考えると、暮らしの安心に直結する重要なメリットです。
気密性能の実測値はどう取るか
C値は、気密測定機(送風機を使って室内の空気を吸い出し、外から入ってくる隙間の量を測る機械)を使って、内装工事の途中で測定します。設計で「目標C値」を決め、施工で目標値を達成し、実測で確認するのが、性能担保の基本サイクルです。
中川工務店は全棟で気密測定を実施します。これは、性能を「カタログの計算」ではなく「実測で保証する」ためです。万が一目標を下回った場合は、隙間を見つけて補修し、再測定して合格まで仕上げます。
VOICE実例の住まい手の声
吹き抜けは熱効率が心配と言われがちですが、高気密・高断熱を標準仕様とする中川工務店の家なら、その心配は不要。冬でも必要以上に暖房を入れず、快適に過ごせています。
「これからテラスに植物を増やしたり、子どもがうんていで遊んだりと未来を想像するとワクワクします。素敵な家をつくっていただいて、家族全員大満足です」。
平屋は屋根面積が大きいぶん、断熱と気密の設計が住み心地を大きく左右します。UA値0.39を確保し、夏も冬も少ない冷暖房で穏やかに過ごせる住まいに仕上がりました。
実例の詳細は VOICE|建築家とつくった家、6軒の物語 でご覧いただけます。
