光と風がめぐる、
吹き抜けとバルコニーの家
閑静な住宅街に建つ、一軒の住まい。設計のコンセプトは「外には閉じて、内には開く」。通りに面したファサードは硬質なガルバリウム鋼板でしっかりと閉じ、家のなかに入ったとたん、吹き抜けとバルコニーから光と風が一気に流れ込む──そんな大胆な対比で組み立てられた住まいです。
家族のプライバシーをきちんと守りながらも、室内には明るさと開放感をたっぷり確保したい。シンプルな外観と、内側に開かれた空間が、その両立を静かにかなえています。
プライバシーと開放感を両立させる吹き抜けとバルコニー
この家の核は、家の中心に伸びる吹き抜けと、2階に張り出すバルコニーです。バルコニーを介して外光を取り込みながら、外からの視線は遮る。吹き抜けによって光と風が家中を循環し、1階のリビングまでも明るく心地よい空気で満たします。
建築家が特にこだわったのは、光の取り方。バルコニーを設けることで、夏場の高い日射は袖壁が和らげ、冬場の低い日差しはしっかり室内に届ける──季節ごとの太陽の角度まで計算された設計です。住まい手のお二人が「さすがプロだな」と感心したディテールでした。
家事と仕事、暮らしをまっすぐに支える間取り
間取りも、毎日の動線にていねいに寄り添っています。キッチンを起点とした移動距離は短く、家事をスムーズに回せる動線。さらにリモートワーク用の壁面を活かしたワークスペースも組み込まれ、暮らしと仕事のバランスがとれた住まいに仕上がりました。
リビングの大きな窓からは、近くの山と桜並木が借景として室内に取り込まれます。外からの視線はしっかり遮られているのに、家のなかには季節の景色が自然と入ってくる──それも、建築家が配した窓のおかげです。
- 所在地
- 神奈川県小田原市
- 居住形態
- 大人2人+お子さま2人
- 建築家
- ナカタヒロヨ
- 敷地面積
- 159.46㎡(48.23坪)
- 建築面積
- 106.82㎡(32.31坪)
- 延床面積
- 169.75㎡(51.34坪)
- UA値
- 0.41
- C値
- 0.2



































